ロシア生活ーРусская жизньー

海外旅行の体験やロシアのニュースなどをシェアしていきます。

Why did i become a japanese samurai in Kaliningrad

Hey gays my name is Kazuki.

I'm japanese student,who studies at master degree program here.

 

Today i wanna talk about my story for desicion to study in Kaliningrad.

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Why did i choose this place for study after my graduate from bechelor degree in Japan?

 

This answer is very simple,but it is also a little curious;)

 

I have been traveled in many countries like India,Bangradesh,chaina,Vietnam etc.

But i hadn't seen any experience,from which can teach me my future's indications,

until i know Russia and other countries in central Asia.

After travelling in Russia,my opinion was changed dramatically.

 

I thought like other japanese Russia is the country of scare or pesimism.

In other word,my stereotype of Russia  was everything dark and cold.

But these stereotype turned into more soft and good one after travelling in Russia.

 

Because all of my russian friends more friendly and talktive against my stereotype.

In other word,they live more happily than we are thinking about Russian.

additionally,they are very open to strangers.

I remember one day i lost my way and bus,which is going to my hostel,

the people,who are around me,helped me by showing the way and guiding the city:)

It was my first day of staying in Russia and this experience stanned me.

Because espesially Japanese people are very closed mind to strangers 

and they are thinking if they show their emotions or opinions directly,

they think this person is crude and insane,so they are not friendly at first.

But russian people always speak directry and they can become friends at a glance.

that's why my stereotype had changed and i had an interest in Russia from then on.

 

I started reed some russian literature and books on russian colture

and one day i found a opportunity to study in Kaliningarad.

At first i hesitate over these choises "study in Moscow or other region",

but decided to come here to study russian and my study.

 

Because these famous plases between japanese students 

are not so good choises to study russian language

like Vladivostok,Hovosibirsk,Moscow and  St.petersberg 

due to absence of oppotunities for using russian language

and good experiensed teachers of languages.

 

My friend from turkey usually complained the quqlity of teachers in Peters berg.

Accoding to his story,almost of foreign students can't live in the center,

but must live in other region in Peters berg.

Also their teachers are just students at university,

so they don't get good study there in many cases.

Of course these university are very high quality,but if you study russian lauguage,

you should consider your disicion before you decide what you wii do.

In my case,i think i deside the place correctly,where i study.

 

Now i live in Kaliningarad and enjoy my student life.

I found my job in a local language school as japanese teacher,

and i also sometimes teach students individually at any places.

I'm satisfied with this life in Kaliningarad.

May be i will continue to live here with my girl friend after my master degree.

 

I must leave from Russia to Japan owing to this situation with COVID-19.

But i will come back here and see my russian friends soon again.

 

kazu 

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"イクラ"を使ったロシア料理

*はじめに

日本人のとって馴染み深い「イクラ」。

その言葉の語源はロシア語にあることをご存じだろうか?

ロシア語で使われている「イクラ」とは「魚卵」という意味であり、

魚の卵であれば全てが「イクラ」と呼ばれる(キャビアイクラ数の子etc)。

翻って日本では魚の卵の種類ごとに名前が存在する。

これは単にそれぞれの国においての食生活や

それを食べる頻度に由来しているのではないだろうか。

 

例えば、ロシアでは「イクラ」は高級品で、普段の日常生活で食べる機会が無い。

強いて挙げればロシアの春を祝う祝日"マスリ二ッツァ"だろうか。

この祝日にはイクラを使ったロシア風クレープ"ブリ二ィ"や

そのままクラッカーにクリームチーズイクラを乗せて食べたりする。

筆者が日本に住んでいた時には新潟出身の父がよくスーパーで筋子や明太子を

買ってきてくれてそれをおかずによく「イクラ」を食べさせて貰ったものだが、

ロシアではそういった機会がかなり限定されてくるみたい。

今回のブログでは日本ではあまり馴染みが無いであろう「イクラ」を使った

ロシア料理を少し紹介していきたいと思う。

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ロシアの春を祝う祝日週間"マスリニッツァ"

*料理紹介

(1)ブリ二ィ

まず紹介すべきはロシアの代表的な料理の一つである"ブリ二ィ"である。

端的に言ってしまえばロシア風クレープ、もしくはパンケーキで、

作り方は至ってシンプルだが量が多くなりがちなので激太り注意。

 

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様々な具材と一緒に食べる

  ≪材料≫    

  1. 小麦粉 400g
  2. 塩   少々
  3. 卵   4つ
  4. 牛乳  1リットル
  5. 砂糖  大さじ2杯
  6. 植物油 小さじ2杯 

  ≪作り方≫

 1.卵をボウルに入れ、砂糖と一緒にかき混ぜる

 2.小麦粉と塩を入れ、牛乳加えながらダマにならないいようにかき混ぜる

 3.その後約20分間2を置いておく

 4.植物油を加えてからフライパンを使って強火で焼く(生地は厚めが良い)

 

以上の工程で料理が完成したら、お好みの具材を挟んで食べる。

最も人気があるのがチーズとハム、もしくはサワークリームだが、

イクラやニシンの酢漬けといった具材で食べることもある。

 

他にイクラを使ったロシアサラダや揚げたジャガイモにイクラが乗ることもある。

 

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ロシアのサラダは層状サラダが多い

 

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以上見てきたように、ロシア人にとってのイクラはあくまでも料理に

彩りを加えるためのものであって、主食と一緒に食べたりはしない。

ブリ二ィは例外的にイクラと一緒に食べるが、味のベースはサワークリーム

そこにマヨネーズやバターなどが代用されていることもある。

 

*まとめ

ロシアに住んでいて思うのは魚介類が高く、彼らは肉類を多食しない。

日本に住んでいて肉や魚が無い食卓が今の時代考えられないが、

ロシアの場合はそばの実や穀物類のおかゆやフレークだけで済ますことも多く、

なぜロシア人の特に若い人たちに痩せている人が多いのかがわかる。

日本に旅行したことのあるロシア人たちが口をそろえて言うのは、

「日本は米と肉の量が多すぎる」ということだ。

 

確かにロシアの飲食店と比べると日本の飲食店の食事は

総じて肉類、ごはん・パン類が多く、野菜は少ない傾向にある。

だから、初めてロシアに旅行しに来る際にはボリュームの少なさに落ち込むかも。

ただ、ロシア料理は大抵美味しくて日本人好みのものが多いので、

食事が合わないと感じることは少ないと思う。

ただし、場所によっては中央アジア料理に近い料理が出てくる場合もあり、

そういった場合はよく質問しる必要がある(主に南のムスリムが多い地域など)。

 

 ↓合わせて読みたい

kazukirussia.hatenablog.com

 

 

次回のブログに続く。

 

 

 

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【コロナ期間映画評論】ハンニバル・ライジングを視聴して

*まとめ

コロナで外出規制をしている中、今日も一本の映画を視聴した。

映画では猟奇殺人鬼である"ハンニバル・レクター"の誕生秘話が描かれている。

正直、シリーズ四作品の中で初めて見た作品だったので、レクター博士

キャラクターに感情移入というか、没入感はあまり無かった。

とはいえある少年が殺人鬼の変わりゆく様を見るのはスリリングで、

主演のギャスパー・ウリエルの冷徹で不気味な笑みが脳裏から離れない。

 

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*あらすじ

舞台は第二次世界大戦期のリトヴィアで、ある城主のその一家が

戦火から逃れるために逃亡するシーンから物語は始まる。

山小屋で隠れていた一家であったが、不幸なことに目の前で

ロシア軍とナチスドイツ軍が戦闘を開始し、

ハンニバルと妹のミーシャだけが生き残ってしまう。

ハンニバル・ライジング - kinemato

 

その後、残党のドイツ軍人が不幸なことにこの山小屋を見つけ、

ハンニバルは必死に抵抗するも山小屋を占領されてしまう。

そして追い打ちをかけるように不幸だったのはそれが冬で周りに

食糧が不足していたことで、彼らは仲間内で日々の食糧不安のために

言い争いをするようになった。

 

そんな中、彼らが思いついたのが「カニバリズム

いわゆる人肉を食べる行為だった。

 

まだ幼く、寒さのために肺炎気味であったミーシャは

彼らに目を付けられ、ハンニバルの目の前で殺される。

ハンニバルはその後一生この時に感じた悲しみ、憎しみを背負って生きていく。

 

8年後、ハンニバルソ連領となった自分の元居城で軍隊の訓練を受けていた。

しかし、ハンニバルの頭の中には復讐と今の生活からの脱出しか無い。

日々繰り返される訓練でもやる気が無いために怒られ、上官にも目を付けられる。

毎晩ミーシャの最期の光景でうなされ、安心して眠れる晩は一晩たりとも無いようだ。

 

ある日、引き出しで自分の親戚の住む住所と写真を見つけ、

それを頼りに国境を抜け、親戚の住むフランスに到着した。

フランスでは未亡人となった日本人の親戚の女性が彼を迎えた。

聞くと、夫は戦時中に戦死してしまったようだった。

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香港女優のコン・リー

その後ハンニバルは彼女から剣道や日本流の作法や考え方を学び、

(描写が中国と日本の文化を混同しているようで興味深い)

しばらくは平穏な日々を暮らしていたが、ある時二人が市場に行った時に

食肉加工のお兄さんに彼女が馬鹿にされ、セクハラされたことに腹を立てた

ハンニバルは彼に襲いかかり、危うく殺されそうであった所を彼女に助けて貰った。

 

妹を失って以降、短気で自分の目的のためならば手段を問わない彼の行動は

徐々にエスカレートしていった。

何を思ったのか彼女の家に備えてあった日本刀を手に取り、

セクハラお兄さんを日本刀で襲撃し、祭壇に彼の首を供えた。

驚いた彼女だったが、なぜか彼のことを許し、捕まりそうになった彼をかばった。

 

その後彼は熱心に医学を勉強し、医学部で奨学金を貰えるほどまでになった。

 

そして彼は再びリトヴィアにある例の山小屋に帰り、

妹の遺骨や遺品などを回収した。

回収後、妹を殺した主犯格の男が彼を殺そうとするも、

剣道によって鍛え抜かれた反射神経は彼を凌駕していた。

男は木に縛り付けられ、他の犯人たちの居場所を尋問する。

最初こそ秘密を守っていた男も殺されそうになってようやく居場所を吐く。

しかし、ハンニバルははなから男を助けるつもりは無く、

ハンニバルは終始不敵な笑みを浮かべながら苦しみもがく男の姿を見届ける。

最期はセクハラお兄さんと同じく首を切断され、儀式的に遺体が処理された。

 

ウリエルの妖しさはまさに適任『ハンニバル・ライジング』レビュー 2枚 ...

 

ハンニバルにとっての"首の切断"は妹の死の回想シーンを連想させるものがある。

この一種の"儀式"は彼にとっての一種の贖罪なのか。

はたまた彼の嗜好なのかは不明だが、基本的に周りだけでなく彼自身も異常者だ。

後にも出てくる頬を削ぎ取るシーンは見てられないが、一連彼の行動は

彼ら犯人グループが彼に見せた妹の殺害現場からヒントを得ているに違いない。

犯人グループ誰よりも恨んでいる彼自身が彼らんと同じ醜悪で、下劣な存在に

物語が進むにつれて変化してしていく。

 

フランスに帰った彼だったが、早速犯人グループにこのことが共有される。

彼らは殺し屋を雇うがハンニバルに返り討ちにされ、溺死させられる。

 

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その後リーダー格の男の殺害を試みるも自宅を爆破させるにとどまった。

怒ったリーダー格は未亡人を人質にとってハンニバルを挑発する。

しかし、ハンニバルは相手の電話してきた場所をすぐに突き止め、

クルーズ船の中で戦闘が始まる。

不意打ちで背中から撃ち抜かれるハンニバルだったが、

背中に指していた日本刀と防弾チョッキが致命傷を防ぎ、

リーダー格の男を今度はハンニバルが馬ノリになりながら短刀で切りつける。

この際、ハンニバルは彼から驚くべき事実を知らされる

なんとハンニバルは彼らと一緒に妹を"食べていた"というのである。

わかりやすく動揺し、むきになるハンニバルに対し、

「お前は自分の妹を食べたという事実を隠蔽したいだけだ」と指摘する。

愛していた妹が目の前で殺される光景、そしてそれを貪り食う男たち。

まさにこの世の地獄で、彼らは悪魔よりも下劣な存在だ。

しかし、自分もまさにその人間の"強欲さ"、"食欲"という抑えようの無い欲求を前に、

妹とは知りながらそれを食べてしまったのではないか。

 

そしてその時に彼の中で全てが壊れた。

 

今の彼は人間の皮を被った獣だ。

自分が何のために生きているのかもわからない。

なぜなら自分はまさにこのカニバリズムによって生かされているのだから。

きっと彼は心のどこかで自分の命を"復讐"という行為によって正当化したかったのだ。

そして物語の最期には最後の復讐のターゲットを殺し、車で帰っていく様子が写される。復讐を終えた彼の行き着く先が果たして地獄なのか、はたまた更なる底なしの地獄

なのかは他の三作を見てから判断をしたいと思った。

 

*まとめ

いかがでしたでしょうか。妹の復讐に燃えるハンニバルの堕落、

そして彼自身が犯人たちのように醜く変化していく様には衝撃を受けます。

もし私がハンニバルの立場にだったら、などと軽々しく言える作品ではないですが、

戦争というものが如何に人々の肉体や精神に深い爪痕を残すのかを教えてくれる作品。

次回作の視聴が今から楽しみです。

 

次回のブログに続く。

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カリーニングラードってどんな街?

ブログを始めてから約二週間が経った。

当初の予定では自分が今生活するカリーニングラードの情報を発信していく

つもりであったが、映画評論や旅行日記の執筆が想定の10倍は楽しく、

本来のロシアやカリーニングラードの情報の発信がおざなりになっていた。。。

先のブログでも書いた通り、日本への帰国便の目途も経ち、

カリーニングラードが恋しく思われる日が来るであろうことを予想して、

今後カリーニングラードに来る予定がある方に対して、そして何よりも自分の留学生活

の記録のためにここにブログとして書いていこうと思う。

 

↓過去の記事はこちらから

kazukirussia.hatenablog.com

 

*そもそもカリーニングラードでどんな場所?

まずはカリーニングラード州の立地から説明したい。

カリーニングラードは北と東をリトアニア、南をポーランドに囲まれた

ロシアの飛び地であり、立地的にはロシア最西端に位置する州である。

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ピンク線内がカリーニングラード州。赤線内がカリーニングラードの街。

州内の人口は約450万人でロシア国内では小規模の州であり、

州都のカリーニングラードは中規模の街である。

カリーニングラードの歴史は非常に長く、

1255年にドイツ領に併合されドイツ騎士団らがここに城壁を築き、

街の名前を"ケーニヒスベルク"と命名したところから始まる。

ロシアには一度1758年に"七年戦争"で帰属するが、

その後62年にプロイセン公国に領有権が移ることなる。

再びロシアに帰属したのは第二次世界大戦後の1946年で、

それ以降はロシア領になっている。

 

Пляжи Калининграда на Балтийском море - лучшие фото

 

また、カリーニングラードバルト海に隣接しており、

夏場ともなるとビーチはロシア国内やベラルーシなどからの観光客でごったっがえす。

市街からのアクセスも高速列車やバス、乗り合いのバスなど種類も多く、安い。

(往復でだいたい500円くらいしかかからない)

ちなみにビーチのある街によっては海軍基地のある関係で立ち入りが制限されている

こともあるので注意。基本的にはБалтийский や янтарный は危険。

筆者は一度前者の街で警察に捕まり、指紋と写真を撮られた上に罰金を払わされた。

(日本円でおよそ1万円ぐらいの罰金)

 

Перезагрузка на Куршской косе — необычные экскурсии в Калининграде

            世界遺産のクルシュラグーン

 

2000年に世界遺産に登録された全長98kmの細長い砂州

ここも警察がよく検問している。というのも砂州内は立ち入り禁止エリアも多く。

特に外国人はツアーや現地ガイドの添乗が無いと前述のように捕まるかも?w

しかし、筆者はこの場所には大学のサマースクールの一環として行ったので、

特に何の問題も無く、むしろ楽しく観光が出来ました。

 

市街にも多くの博物館や美術館があります。

その中でも特に見どころなのはこの大聖堂。

ここにはかの有名な哲学者イマニュエル・カントの墓も併設され、

大聖堂では定期的にパイプオルガンの演奏や楽器の演奏会が開かれる。

また、常時塔の上に登ることができ、大聖堂やカリーニングラードの歴史を学べる。

 

https://www.instagram.com/p/BXXDXIOgpNZ/

Kazuki Hashimoto 橋本和樹’s Instagram profile post: “Kalininglad cathedral”

 

また、最近ここの近くにユダヤ教の教会であるシナゴーグも建設され、

カント島は街の観光の中心として存在感を増している。

シナゴーグには食堂も併設されており、

ユダヤ教の食事が食べられるが"不味い"との専らの評判。。。

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ちなみに街の中心には他にДом советов というソ連時代の未完の建築物があり、

噂では市役所として建設される予定が途中で計画が頓挫したらしい。

今ではただただ不気味な雰囲気を放つだけの変な建物。

コネを使えばこの建物の屋上に登れるらしいが。。。

登りたい人がそんなに多くいるのかは疑問(笑)

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街の中心街にはショッピングモールや市役所、バーなどが多少はあるが、

他のロシアの都市と比べると驚くほど少ない。

変わり(?)に湖や緑豊かな公園、噴水やスケート場などは湖を中心に存在する。

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市民の憩いの場である湖

夏場になると市民が湖の周りの遊歩道で散歩やジョギングをし、

親子連れは小さな遊園地で子供を遊ばせている様子が見受けられる。

個人的には夏場の夕暮れ時に友人と一緒にこの辺りを散歩し、

帰り道にロシアのファストフードである"シャベルマ"を食べ歩きするのが

自分の中で一番心が安らぐ、癒しの時である。

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カリーニングラード中央市

街の中心街には比較的大きな市場があり、新鮮な生鮮食料品や日常雑貨などが買える。

ただし、衣服類は偽物が多く、ぼったくってくるので注意が必要。

衣服類に関してはショッピングモールに入っているТвое や  Mango などといった

ウクライナ・ロシア系の激安衣服チェーンがおすすめ。

安い割に意外と耐久性もあるのでコスパが良い。

(もちろん、ZARAやH&Mなどもモールには入っている)

 

市場で買える肉や野菜、卵に関しては正直この市場一択だと思う。

というのも、鮮度が段違いだし、味も全然違うからだ。

しかし、肉売り場やチーズ売り場に関しては結構値段交渉が必要なので、

慣れないうちはスーパー、その後は市場の中でもカウンター越しで注文できる

タイプの個人店と段階を踏んでからの挑戦をおすすめしたい。

他の途上国と比べれば押しが弱いものの、やはり市場の人間は積極的に

ものを売ってくるので日本に居る感覚だと金がいくらあっても足りないだろう。

 

また、市場には格安で新鮮な串焼きやちょっとしたおやつが買える。

基本的に油っぽくて、野菜が少なめだがこれがおやつに丁度いい。

ジャガイモ売り場のそばにあるケバブサンド屋さんが私の一押しで、

普段は売られていない豚肉のケバブサンドに唐辛子マシマシでトッピングしてくれる

ので寒くてお腹が空いている時に最高!

(今は自粛期間なのでいけませんが、書いていたら急に食べたくなってきましたw)

 

*まとめ

いかがでしたでしょうか?

未知の街であるカリーニングラードの街の見どころや

魅力が伝わったのではないでしょうか。

私は以前、ニジニノヴゴロドに短期留学をしていたことがありますが、

カリーニングラードと比べると何か暗く、人々が無関心である気がします。

(これはたぶん大都市圏に住む人間の宿命か)

一度カリーニングラードに来れば、好きになること間違いなし。

素朴で優しいロシア人と友達になれれば、一生ものの人間関係が作れると思います。

私自身、カリーニングラードに来た当初は語学の壁にぶち当たり、

辛いときなどもありましたが、周りのロシア人が私をフォローし、助けてくれました。

大都市圏には無いロシア人の魅力をここカリーニングラードでは体験できます。

日本人のツーリストや留学生にもっと人気になることを願って・・・笑

 

次回のブログにつづく。

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【ロシアの日常生活】ロシアのスーパーマーケット

*まえがき

ここ最近の外出制限で外出をしようにもなかなか出来ない中、

一番の楽しみは食料品の買い出しと散歩である。

今回のブログでは中々インターネットに情報が無いであろう

「ロシアのスーパーマーケットの実情」について迫っていこうと思う。

 

*各売り場の紹介

(1)パン、焼き菓子売り場

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パンと焼き菓子のコーナー

写真からは見えないがスーパーの各店舗には手作りのパンや焼き菓子などが立ち並ぶ。

正直、ヨーロッパのチェコやスペインに行った筆者からすると味は中の上くらいか。

食パンの色は白、黒、ミックスと多く、またパンの種類自体も多い。

筆者がよく買うのが黒パンで値段も1袋100円未満と安く、腹持ちが良い。

保存も良く効くので安くご飯を済ませたい貧乏旅行者にもおすすめ。

(ちなみに筆者もロシア・東欧をバックパッカー旅行する時には重宝させられます)

 

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                 全粒粉の黒パン

 

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惣菜パンから菓子パンまで種類は様々

惣菜パンの値段は40円から100円前後で、筆者はよく一枚50円くらいのピザをおやつとして買います。他にチーズとハムが入った層状のパン"スロイカ"もおすすめ。

(2)野菜・果物売り場

Супермаркет "Перекресток". Овощной отдел. Покупательница ...

ロシアのスーパーマーケットにある野菜は種類が少ない。

(もちろん、モスクワやサンクトペテルブルグに行けばこの限りではない)

例えば、玉ネギ、人参、ジャガイモにビーツなどの根菜は年中通して販売されるが、

一方で葉物野菜は季節によってまちまちだ。

ホウレンソウや小松菜などは基本的に無いし、レタスや細ネギは高い。

(レタスは1玉200円で、細ネギは短いやつ三本くらいで50円とか)

果物も種類も基本的には少ない。バナナやパイナップルなどの

輸入品は日本と同じくらいの値段で、林檎やオレンジは比較的安いが、

日本のものと比べるとあまり美味しくない。

(というより種が多く、甘みが少ないものが多い。)

基本的にはキログラム単位の量り売りで、自分たちで測量する。

 

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意外と探すのが面倒

(3)魚売り場

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乱雑に配置された冷凍魚

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店内にある生け簀

大きいスーパーマーケットの魚売り場には大抵置いてある生け簀。しかし、日本で一般的に食される魚の種類と違いすぎて買うのが恐ろしい。また、ショーケースには冷凍された魚が並んでいるのだが、いつからそこに置いてあるのかもわからないような代物。正直、全く食欲もわかないし、結構値も張るのでまず立ち寄ることは無い。ちなみにロシアのイクラは高級品で1瓶あたり3000円程度もする。もちろん、もっと安い偽物イクラもあるが、食べれたものじゃないのでおすすめはしませんw。

(4)チーズ・ハム売り場

К концу сентября молоко, сыры, мясо, колбасы и яйца могут ...

Как выбирать сыр в магазине Сыр, Моцарелла, Как?, Подделка, Длиннопост

 

ハムとチーズは種類が豊富で輸入品のものや国産品のものもある。

基本的には経済制裁の影響で輸入品には高関税がかけられているので割高。

しかし、それでも日本で買うよりは安いので、イタリアやフランスの高品質な

チーズやハムを肴にワインを飲むのも楽しい。

チーズは量り売りのものもあれば、パッキングされているものもある。

ハムは意外と国産品のものも美味しいので、安いやつでも問題が無いと思う。

 

(5)乳製品とお菓子のコーナー


Молочные продукты не отсортированы на витрине. Должен ли это ...

乳製品は種類が豊富で特に"スメタナ"といわれるサワークリーム

"ケフィル"という酸味の強い微炭酸の飲むヨーグルトなどが特徴的だ。

他に牛乳やヨーグルトも種類が多く、味も日本のものより美味しい。

もしかしたら他のヨーロッパ諸国の乳製品よりも美味しいかもしれない。

ちなみに、値段は日本と同じくらいの水準。

 

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乳製品コーナーの隣にあるケーキコーナー

基本的にスーパーのケーキはおすすめできないが、

たまに"メダヴィック"というはちみつケーキは買うことがある。

はちみつと生クリームのが調和していて結構イける。

もし、訪れた街にケーキ屋さんが無いようなら

普通のスーパーでこのケーキの購入することをお勧めする。

 

Мед и травы, магазин, Некрасовская, 69 ст6, Владивосток — 2ГИС

 

はちみつはまた種類が多く、味も全く異なるので迷うw。

画像にもあるように日本で一般的に売られているような

半透明のはちみつはほぼ無くて、濃い黄色やオレンジ色のはちみつが多い。

また、果物や花で着色したはちみつもあり目で楽しく、また食べて美味しい。

お土産としてカラフルなロシアはちみつを買うのもアリかもしれない。

 

Бум на белый пористый шоколад : sen_semilia — LiveJournal

 

チョコレートはアリョーンカだけじゃなく、アルペンゴールドやミルカが人気。

食べてみると確かに美味しいが、高いのでセールを狙って買うのが常だ。

(こういう所で貧乏性が出てしまう。。。)

 

(6)アルコール売り場

В Госдуме предложили ограничить продажу алкоголя на время эпидемии ...

 

ロシアはイメージ通りのウォッカ大国だと思いきや意外と人気が無いみたい。

特に若い人はワインやシードルなどの比較的にアルコール度数が低めのものを

飲むことが多いし、むしろ全く飲まない人も多い。

とはいえ、道を歩けばまだまだ多くのビール屋やバーがある所を見ると、

文化的にはアルコールを飲む習慣は根強いみたい。

筆者は元々ビールが好きで、日本に居る時も頻繁に飲んでいたが、

ロシアに来てからさらに飲酒の頻度が増え、日本に一時帰国した際には

5キロも太って帰ってきた。。。

ロシアのアルコールは安価で、美味しい。日本と比較すると3分の1くらいか。

スーパーのアルコール売り場にも安いワインやビールを筆頭に様々なアルコール

類が立ち並ぶ。ロシアに来る際には飲みすぎに気をつけたい。

 

*まとめ

いかがでしたでしょうか。ロシアのスーパーの大まかな概要と売られている商品

の特徴について何となく把握できたのではないかと思います。

何だかよくわからないけど会計の時に怒られたり、邪魔だと言われたりする

ロシアのスーパーや飲食店ですが、慣れてしまえば楽しさすら感じてしまいます。

今度のブログではレストランやバーの特徴、またそれらの場所での体験記など

を書いていこうと思っています。

 

次回のブログに続く。

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【ロシア】臨時帰国便の目途が立った

昨日の正午前後在モスクワ日本大使館から帰国便のメールが届いた。

以前の帰国便希望調査アンケートの回答者に送信されたメールで、

いわく「今月の5日、あるいは11日の臨時帰国便が予定されている」そう。

疑問なのはその帰国便を手配したのは大使館ではなく、JALが要請をし、

日露両国の大使館がそれを受理する形で帰国便の話が浮上したとういうことだ。

 

アエロフロート・ロシア航空

 

当然、帰国便の費用は帰国者持ちで、値段もJALの正規の航空券の値段なので、

私が普段利用するようなロシアや中国の航空券の二倍くらいの値がついている。

こんな状況だから、あまり文句ばかりも言えないのが現実だが、

ただでさえ直近のロシアの状況が最悪であり、

今まさに感染のピークであることは明確なはずだ。

 

そんな状況でやむなく海外停留を与儀なくされている

自国民を政府が自ら救出しようという決断がなぜ取れないのか?

 

もちろん、帰国に対して批判的な意見があることは承知している。

日本でも今まさに緊急事態宣言が発令されているし、

この時期にロシアから帰るということは、そのまま

クラスターとなって日本に感染を広める原因になってしまうのではないか。

しかし、私はなんとしても帰らなければならない。

家では看護師の母が昼夜を問わずに働き、いつ感染してもおかしくない状況。

妹は給食センターで給食を作っていたが、目下のコロナの影響で、

先の見えない休職、停職状態で苦しんでいる。

投資家として働く父は日々の株価変動や住宅・土地の値段の変動に目が離せず、

日々の株価や資産価値の乱高下に一喜一憂しているという。

こんな状況だから家族間での会話は無く、日常生活は悲惨なものらしい。

 

だからこそ、長男である私が帰国し、(もちろん二週間は自宅待機する)

家事、とりわけ食事などの準備を率先してやり、

少しでも家族を助け、関係性の修復に役立てたらと思う。

 

その後は今人手が不足しているであろう配送業や工場労働などをし、

今後のロシアでの生活費や家族の生活費に充てていくつもりだ。

 

何にせよコロナ後の世界は全く別の世界になっているだろう。

おそらく既存の形式の飲食店、旅行代理店、サービス業などは廃れていき、

飲食店やサービス業であるならよりデリバリーや遠隔でのサービス提供が鍵を握る。

旅行に関しては、海外旅行を中心としたプランから国内回帰、より近場での

旅行プランが流行すると予測する。なぜなら、コロナを経験した人々の心理は

どうしても内向きになるし、金銭的な余裕も無くなるからだ。

同じことは教育についても言えるだろう。

最近のニュースで政府は特に教育に対しての保障をしていないし、

(補正予算案に多少盛り込まれてはいるが、無いに等しい)

アルバイトの機会なども激減しているので、

金銭的に困窮した学生は大学や私立の中高を辞める例も増えてきている。

政府は適切に経済的に困窮している事業者や人々に適切に金銭を分配するべきだし、

本当に国民のことを思うならば、こんな時期に補正予算案で水道法や種子法を改正する

などという愚行を侵せないはずだ。

 

確かに、整備士として働く私の友人のように緊急事態宣言下でも

全く仕事に困らないような人間もいるだろう。

だが、そういった人間は全体からみたらごく少数で、

大多数はいつ終わるのかもわからない自粛とは名ばかりの規制圧力に苦しんでいる。

 

こうした状況は何も日本やヨーロッパ、アメリカだけではない。

 

私が今生活しているロシアでも状況は深刻で、飲食店は強制的に営業停止、

学校や商業施設なども基本的に営業停止しているので、多くの人が失業状態だ。

ロシアの場合、政府が国民一人一人に給付金を配ることは無く、中小規模の事業者や

医療従事者に対する補償を重点的に行っている。

だから、多くの一般人は飲食店を配達専門で稼働したり、

手作りのマスクを移動販売したりとみんな生きるための手段を模索している。

また、教育に関して言えば、コロナの影響でセンター試験の科目数が減らされ、

大学に進学できる確率が高くなった一方で、コロナ状況下での収入源で、

学力があっても田舎出身の人だと都心の有名大に通うことは難しくなり、

海外留学なんて夢のまた夢になるだろう、との見解を有名な社会・政治学

エカテリーナ・シュリーマンなどが警鐘を鳴らしている。

 

ともあれ、筆者は日本に帰国し、家族と再び再開できることを嬉しく思う。

繰り返すようだが、帰国後二週間は自宅謹慎をするつもりだ。

その後、もし機会があれば労働機会を探して、また留学生活に備えたいと思う。

(現実的には秋以降、もしくは来年以降になるのかもしれない)

 

次回のブログに続く。

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【コロナ期間映画評論】The mist を鑑賞して

*まえがき

最近「The mist」という2007年のアメリカ公開のSFホラー映画。

今回は映画の感想あらすじと自分なりに感じたことを書いていこうと思う。

端的に言えば、極限状態における人間の本質が垣間見れる作品であると感じた。

 

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*あらすじ

主人公とその息子が隣町のスーパーに買い物をしに行くと、

スーパーに突如ある男が「霧には何かがいる!」と叫びながら店内に入ってくる。

いわく街には突如正体不明の「霧」が現れ、周りの人間を攫っていったそう。

 

それからスーパーの周りにも正体不明の「霧」が忍び寄り、

主人公を含め、スーパーにいた人々は疑心暗鬼になる。

「本当に何かが霧にいるのか」もしいるとしたら"それ"は何なのか。

その後停電したのでブレーカーを見に主人公と店員、清掃員たちが

ブレーカーのあるガレージの方へと向かう。

 

まず主人公は先に入ってガレージを確認していると、

シャッターに"何か"が攻撃してきた。

急いで周りの人間を呼び、確認するも、

周りの人間はどうもその"何か"の存在を信じようとせず、

あろうことかシャッターを開けて外を確認しようとする始末。

主人公は必死に止めようとするが、多数決でシャッターを開けることに。

しばらくするとタコの触手のようなものが若い店員を襲撃する。

急いで止めようとするが力が強すぎてどうにもならない。

どうにか触手を斧で切断し、辛うじてそれを撃退した彼らだったが、

若い店員はその触手に連れ去られてしまった。

 

店に戻って事態を必死に報告する主人公。

しかし、隣人の弁護士をはじめとして誰も聞く耳を持たない。

確かに、「触手が店員を連れ去った」なんて普段なら到底信じられない状況。

しかし、ガレージに確認しに行った店長は切られた触手を発見。

店の全員に"緊急事態"を宣言する。

 

それでも納得が行かない弁護士とその仲間たちは、

「外には何の危険も無い」と主人公の制止を無視して外にでる。

その後彼らがどうなったのかは映画では描かれていない。

しかし、私が思うに彼らは"霧"の中で殺されたと推察する。

主な理由は3つで①他人の意見を無視②みんな自己中③権威とか地位に固執

こういった集団は自壊していく宿命。

 

その夜スーパーは巨大な虫と鳥の襲撃に遭い、

危うく全員が死にかけるも、主人公らのとっさの機転で

「火」や銃火器を利用して撃退する。

しかし、被害も甚大で、虫に噛まれた店員は死亡し、

応戦した男も大やけどを負って死に体に。

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その日以降店内の勢力図は一変。

今まで個人個人で行動していたグループが、

聖書を信じている女性のもとに集まりだす。

というのも、襲撃の際、彼女だけは何故か

虫の襲撃を受けず、それゆえに信頼を得たからだ。

 

主人公グループはやけどを受けた男や病気の人たちのために、

外へ出て近くの薬局へと向かう。

 

薬局でうまく薬品集めが出来た彼らが帰ろうとすると、

妙な音が聞こえる。音のする方へ歩みを進めると、

なんと蜘蛛の巣に捕まった人間の大群が。。。

また、そこへ音に誘われた蜘蛛も集まってくる。

蜘蛛は糸で攻撃してくるが、この糸がただの糸では無い。

触れたものを熱で溶かすさながら劇薬のような代物。

この攻撃によって何人かの仲間が死亡するも、

主人公たちは何とかスーパーに帰還する。

 

すると、

スーパーでは聖書を信奉する彼女の一派が場を支配するようになっていた。

 

軍人の2人が居なくなったことを訝しく思った主人公たちは、

1人の軍人に問いただすもわからない様子。

店内を探してみると、そこには首を吊った軍人たちの姿。

先ほどの薬局の蜘蛛の巣で捕まっていた軍人が

「俺たちのせいでこうなった。」と言っていたことを思い出した主人公たちは、

軍人に「知っていることは全ては吐け!」と命令する。

すると彼は軍が生物を使った兵器を開発していたこと、

今回の事件は生物兵器が原因ではないか、ということを告白した。

そのことを知り、怒った清掃員の男は、

聖書グループの人々の前に彼を差し出し、

「今回の事件は彼ら軍人のせいだ」と彼を断罪し、

結果として外に出され、生贄にされることに。。。

 

彼に罪はあるのだろうか。

彼は「軍に勤めていただけ」で、今回の事件を主導した訳でも無ければ、

軍に勤めていた以上、上からの命令を断れるはずもない。

このシーンで彼が生贄にされたのは、第一に他の軍人たちが何も語らずに、

彼だけを残して自殺してしまったこと。第二に悪化していく状況の中で、

暴徒化していく人々を抑える規律が何も作用していなかった点にある。

作中の会話にもあったが、如何にアメリカのような発展した国においても

(整備された住環境、法律、規律、人々の倫理観がある前提)、

一度状況が混乱し、指揮系統を失い、法律や規律を失えば「文明的」な

私たちはすぐさま原始時代のような人間本来の欲求に駆られて行動してしまう。

このシーンではそんなことを考えさせられた。

 

その次の日の朝。

主人公一行はレジに隠しておいた食糧と共に

外へ出て車に乗って安全な場所まで避難することに。

しかし、聖書グループが彼らの動向を監視していたため、

彼ら見つかった挙句に子供を捕まえて生贄にしようとしてくる。

応戦していく彼らだったが多勢に無勢。

もうここまでかと思った矢先に店員が拳銃で聖書グループのリーダーを射殺。

リーダーを失った彼らはもう組織を成さない。

彼らは包囲を解き、主人公らは車で逃走した。

彼らは車で逃走を続けていたが、ガソリンが切れて万事休す。

拳銃を持っていた彼らは残った銃弾で自殺を図る。

しかし、弾が一発だけ足りずに主人公は1人残される形に。

「もうどうとでもなれ!」と車から出て怪物に自分を差し出す。

しかし、待てど暮らせど怪物たちの姿は現れない。

それどころか霧が晴れ始め、軍の車両と避難者たちの護送車が現れる。

 

長かった"霧"の恐怖は終わったのだ。

 

しかし、

彼は自分だけが生き残ってまったことに苦しみ、泣き崩れる。

 

ここで映画が終わります。

 

普段なら映画はハッピーエンドが多いですが、

今作のような考えさせられる結末も悪くありません。

 

*まとめ

いかがだったでしょうか。

極限の状況における人々の変化と本質が見えたのではないでしょうか。

今作では誰が"悪"で"善"なのかが明確に描写されていないことが興味深いです。

個人的に気になったのは、①結果的にスーパーに残った人たちが救出されたのか、

②最後のシーンで描かれていた森や生物の焼却シーン

人類の勝利を表しているのか、それともその逆なのか。

 

私個人の意見では、①はその大半が死亡したのでないかと推測。

というのも彼らの行動はリーダーによって統率されており、

リーダーが何か指示したことに対しては忠実ですが、

逆を言えば考えることを放棄している集団とも言えます。

リーダーの死後はおそらく軍人の彼を死に追いやった清掃員が、

リーダーシップを発揮してグループを指揮するものの、

(なぜなら他の構成員は考えずにリーダー的な存在に追随)

過激的な思考に走り、結局は人の粗探しをして、

元リーダーのように生贄を見つけて殺すことで信任を得るようになったでしょう。

まあ、これは全て推測ですが、リーダーが居らず先の見えない集団は

こうなっていくような気がします。

 

②に関しては、完全防護の服、装甲車、火炎放射器

これら全ての物が聖書グループが言っていたような"人間の罪"にあたる

ような人間の発明であり、罪そのものを表しているように見えました。

また、そういった"罪"を体現している物が自然を壊し、また束の間の休息を得た

後にまた生物開発や核開発などの"罪"を繰り返し、最終的には人類に死が訪れる。

最後のシーンはこんなことを連想させるような力がありました。

 

人間の本質とは何か。本当の窮地に陥った時に人はどうあるべきなのか。

自分は自身を持って理性的に、また公平な判断が出来るだろうか。

今作はこういったことを考えせてくれる映画でした。

 

次回のブログに続く。

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