カリーニングラードってどんな街?
ブログを始めてから約二週間が経った。
当初の予定では自分が今生活するカリーニングラードの情報を発信していく
つもりであったが、映画評論や旅行日記の執筆が想定の10倍は楽しく、
本来のロシアやカリーニングラードの情報の発信がおざなりになっていた。。。
先のブログでも書いた通り、日本への帰国便の目途も経ち、
カリーニングラードが恋しく思われる日が来るであろうことを予想して、
今後カリーニングラードに来る予定がある方に対して、そして何よりも自分の留学生活
の記録のためにここにブログとして書いていこうと思う。
↓過去の記事はこちらから
*そもそもカリーニングラードでどんな場所?
まずはカリーニングラード州の立地から説明したい。
カリーニングラードは北と東をリトアニア、南をポーランドに囲まれた
ロシアの飛び地であり、立地的にはロシア最西端に位置する州である。
州内の人口は約450万人でロシア国内では小規模の州であり、
州都のカリーニングラードは中規模の街である。
カリーニングラードの歴史は非常に長く、
1255年にドイツ領に併合されドイツ騎士団らがここに城壁を築き、
ロシアには一度1758年に"七年戦争"で帰属するが、
その後62年にプロイセン公国に領有権が移ることなる。
再びロシアに帰属したのは第二次世界大戦後の1946年で、
それ以降はロシア領になっている。
夏場ともなるとビーチはロシア国内やベラルーシなどからの観光客でごったっがえす。
市街からのアクセスも高速列車やバス、乗り合いのバスなど種類も多く、安い。
(往復でだいたい500円くらいしかかからない)
ちなみにビーチのある街によっては海軍基地のある関係で立ち入りが制限されている
こともあるので注意。基本的にはБалтийский や янтарный は危険。
筆者は一度前者の街で警察に捕まり、指紋と写真を撮られた上に罰金を払わされた。
(日本円でおよそ1万円ぐらいの罰金)
世界遺産のクルシュラグーン
ここも警察がよく検問している。というのも砂州内は立ち入り禁止エリアも多く。
特に外国人はツアーや現地ガイドの添乗が無いと前述のように捕まるかも?w
しかし、筆者はこの場所には大学のサマースクールの一環として行ったので、
特に何の問題も無く、むしろ楽しく観光が出来ました。
市街にも多くの博物館や美術館があります。
その中でも特に見どころなのはこの大聖堂。
ここにはかの有名な哲学者イマニュエル・カントの墓も併設され、
大聖堂では定期的にパイプオルガンの演奏や楽器の演奏会が開かれる。
また、常時塔の上に登ることができ、大聖堂やカリーニングラードの歴史を学べる。
Kazuki Hashimoto 橋本和樹’s Instagram profile post: “Kalininglad cathedral”
また、最近ここの近くにユダヤ教の教会であるシナゴーグも建設され、
カント島は街の観光の中心として存在感を増している。
シナゴーグには食堂も併設されており、
ユダヤ教の食事が食べられるが"不味い"との専らの評判。。。
ちなみに街の中心には他にДом советов というソ連時代の未完の建築物があり、
噂では市役所として建設される予定が途中で計画が頓挫したらしい。
今ではただただ不気味な雰囲気を放つだけの変な建物。
コネを使えばこの建物の屋上に登れるらしいが。。。
登りたい人がそんなに多くいるのかは疑問(笑)
街の中心街にはショッピングモールや市役所、バーなどが多少はあるが、
他のロシアの都市と比べると驚くほど少ない。
変わり(?)に湖や緑豊かな公園、噴水やスケート場などは湖を中心に存在する。
夏場になると市民が湖の周りの遊歩道で散歩やジョギングをし、
親子連れは小さな遊園地で子供を遊ばせている様子が見受けられる。
個人的には夏場の夕暮れ時に友人と一緒にこの辺りを散歩し、
帰り道にロシアのファストフードである"シャベルマ"を食べ歩きするのが
自分の中で一番心が安らぐ、癒しの時である。
街の中心街には比較的大きな市場があり、新鮮な生鮮食料品や日常雑貨などが買える。
ただし、衣服類は偽物が多く、ぼったくってくるので注意が必要。
衣服類に関してはショッピングモールに入っているТвое や Mango などといった
ウクライナ・ロシア系の激安衣服チェーンがおすすめ。
安い割に意外と耐久性もあるのでコスパが良い。
(もちろん、ZARAやH&Mなどもモールには入っている)
市場で買える肉や野菜、卵に関しては正直この市場一択だと思う。
というのも、鮮度が段違いだし、味も全然違うからだ。
しかし、肉売り場やチーズ売り場に関しては結構値段交渉が必要なので、
慣れないうちはスーパー、その後は市場の中でもカウンター越しで注文できる
タイプの個人店と段階を踏んでからの挑戦をおすすめしたい。
他の途上国と比べれば押しが弱いものの、やはり市場の人間は積極的に
ものを売ってくるので日本に居る感覚だと金がいくらあっても足りないだろう。
また、市場には格安で新鮮な串焼きやちょっとしたおやつが買える。
基本的に油っぽくて、野菜が少なめだがこれがおやつに丁度いい。
ジャガイモ売り場のそばにあるケバブサンド屋さんが私の一押しで、
普段は売られていない豚肉のケバブサンドに唐辛子マシマシでトッピングしてくれる
ので寒くてお腹が空いている時に最高!
(今は自粛期間なのでいけませんが、書いていたら急に食べたくなってきましたw)
*まとめ
いかがでしたでしょうか?
未知の街であるカリーニングラードの街の見どころや
魅力が伝わったのではないでしょうか。
私は以前、ニジニノヴゴロドに短期留学をしていたことがありますが、
カリーニングラードと比べると何か暗く、人々が無関心である気がします。
(これはたぶん大都市圏に住む人間の宿命か)
一度カリーニングラードに来れば、好きになること間違いなし。
素朴で優しいロシア人と友達になれれば、一生ものの人間関係が作れると思います。
私自身、カリーニングラードに来た当初は語学の壁にぶち当たり、
辛いときなどもありましたが、周りのロシア人が私をフォローし、助けてくれました。
大都市圏には無いロシア人の魅力をここカリーニングラードでは体験できます。
日本人のツーリストや留学生にもっと人気になることを願って・・・笑
次回のブログにつづく。