【ロシア】野党党首が昏睡状態から回復し、インタビューに答えた件
10月6日にロシア人の友人からこんな連絡が届いた。
「毒殺されかけた野党党首がインタビューを受けているぞ!」と。
実際にインタビュー映像を見てみたが、
ノワリヌィ氏の顔はやせ細り、時折見せる右瞼の痙攣?のような
症状が印象に残った。
しかしながら、インタビューには明朗に答え、
いつも通りの同氏の自身に満ちた、
力強い様子が垣間見られた。
イギリスの国営放送BBCでもインタビュー映像があるが、
こちらのインタビュー映像の方が長く、詳細に同氏だけでなく、
同氏の妻もインタビューに答えていて参考になると考え、
ここに共有したいと思う。
↓以下は実際のインタビュー映像と意訳
【話の内容】
(1)現在の健康について
・ノワリヌィ氏の健康状態は良好
・ノビチョク(投薬されたとされる毒物)の影響でリハビリ中
・例えばパソコンのタイピング練習や視覚の認識機能のチェック
(2)どのように事件は起きたのか?
・同氏はどのように体調を崩したのかを時系列を追って話す
・いわく飛行機に搭乗後、症状が現れるまでには何も無かった
・お気に入りのアニメをパソコンで見ていた所、急に体調を崩す
・当時の感覚を同氏は「痛みは無く、ただ命が失われていくような感覚」
・ハリーポッターに出てくる「ディメンター」に襲われている感覚だったという
・またSNSに投稿された同氏が何かを叫んでいたことについては何も覚えていない
(3)同氏の奥さんはどのように事件について知ったのか?
・同氏が飛行機で体調を崩したことについて秘書からの電話で知った
(しかし、この時点ではただの体調不良とだけ伝えられる)
・ノワリヌィ氏の離陸した街への飛行機をその日のうちに取り、同氏の元へ向かった
・到着した空港でノワリヌィ氏の危篤の知らせを聞き、ショックを受ける
・ようやく緊急着陸先のオムスクに到着し、夫の入院する病院に到着した。
(4)同氏は昏睡状態の時に何を感じたのか?
・18日間も昏睡状態と覚醒状態、また麻酔によるトリップ状態を繰り返した
・幻覚と現実の区別がつかず正確な判断が難しかった→最悪な感覚だったという
・なお、今では読み書きや会話能力はある程度まで回復したがタイピングは難しい
(5)なぜ奥さんはロシアからドイツに同氏を移送することにしたのか?
・奥さんは主治医は真実を言っていない、もしくは隠していると感じた
・彼女の元にはオムスク州の保健局の役人や政府の役人などがやってきた
・結局、彼女には何も重要なことは知らされず、もしくは隠されていたから
(6)どのように毒物が混入したのか?
・同氏は以下のように答えた「正直に言えばわからない」
・なぜなら病院での診断はまだ明らかにされていない
・液体だったかもしれないし、固形、ないしは気体だったのかもしれない
・ホテルで滞在していた時に部屋に注文した水に混入していた可能性がある
・また一部で噂されていたノワリヌィ氏の当日の泥酔報道については否定
(7)なぜノワリヌィ氏の滞在していた部屋は片付けられていなかったのか?
・彼のチェックアウトは朝の6時で映像はおそらくその後数時間後のもの?
・実際には出回るはずのなかった映像が流失してしまった?←証拠隠滅失敗か
(8)愛人疑惑のあるマリア・ペブチフとノワリヌィ氏は同棲している?
・同僚として一緒に行動することもあることは確かだが、同室で暮らしてはいない
・何か必要なものや用事があれば連絡して接触することはあるそうだ
・他の同僚に関しても性別に関わらず部屋で一緒に暮らすことは無いという
この愛人疑惑については掘り下げると面白そうなのでいつかブログに書こうと思う。
とここまでがインタビュー動画の47分頃までの意訳となる。
結構長いので残りの内容は次回のブログに更新したいと思う。
インタビューの後半ではメルケルとの会談やドイツの医療費など、
世間では意外と知られていない事実について話されているようだ。
次回のブログに続く。