【コロナウイルス】なぜロシアの感染者数増加に歯止めがかからないのか?
"ロックダウン期間の延期"と"延期後の段階的な規制の緩和"を求めた。
過去の記事にも書いた通り、今月の中旬からの感染者数の増加には
目を見張るものがある。
↓詳しくは過去の記事を参照のこと
具体的には一日当たり5000~6000人程度の感染者増で、
主としてモスクワ、サンクトペテルブルグ、ニージェノブゴロド州を筆頭に
感染者数の増加が見られる一方で、感染者数の少ない、例えば私が住んでいる
カリーニングラード州のような州も多い。これはロシアの国土の大きさの問題か。
しかし、ここで一つの疑問が生じる。
「なぜ規制が厳しいモスクワやペテルブルグなどの大都市での感染」
が止まらないのか。。。
モスクワではとりわけ3月の末には完全なロックダウンが始まり、
外出時のコードの提出の義務化などかなり厳しい措置が取られている。
感染拡大の原因はコロナに対する意識の低さ。
先の記事にも書いた通り、ロックダウン当初のロシアの状況は、
お世辞にも意識が高いとは言えず、さながら普通の休暇を過ごしているようだった。
BBQをしたり海に行ったり、他にも海外旅行から帰ってきて捕まったロシア人もいるようだ。
もちろん、ロシア国内には様々な民族がいるし、
一口に「ロシア人」とは言っても白人も居ればアジア系の人もいる。
どちらかというと、アジア系やアラブ系の顔つきの人の方が多いかもしれない。
(これは意外かもしれないが、典型的な金髪で青目のロシア人はそれほど多くない。)
今、ロシア各地でロックダウンの早期廃止を求めたデモが多発している。
いわく、行動が制限されることや経済的に困窮していることが主なデモの動機のよう。
ロシアには中央アジアからの出稼ぎ労働者が、
ロシアのストリートフードである"シャウルマ"やレストラン経営をして、
それから稼いだお金を本国にいる家族に送金するパターンが多い。
彼らはその稼ぎが無ければ家族を養えないどころか、
自分たちの生活が危ういので、積極的にこうしたデモに参加している。
彼らの行動は"悪"だろうか?
私が思うに彼らは"悪"でも"善"でも無く、
ただ単に自分たちの生きる権利を主張しているだけだ。
日本でも今盛んな議論だと思うが、
「保障無き自粛は死を招く」のは当然だし、
ロシア政府も一般の人、経営者に対して手厚い保障をすべきだ。
もちろん、全く保障が無い訳ではない。
ロシアでは医療従事者に対しての保障を行っている。
また、それに付随した検査数の厳格化と感染者数の隔離体制を整備している。
ここ最近の感染者数の増加は検査数増加という背景があるのかもしれない。
そういえば今日の海外ニュースを見ていたらトランプもそんなことを言ってたなあ。
「我が国の感染者数の爆発的増加は我が国の検査体制の優位性を表している」
みたいな。。。物は言い様なんだな。。。
ロシアの自粛期間の延長は来月の11まで。
次回の規制緩和を願って。。。
次回のブログに続く。