ロシア生活ーРусская жизньー

海外旅行の体験やロシアのニュースなどをシェアしていきます。

留学なんてしない方がいいよって話。


まえがき                             

 

誰もが人生に一度は夢にみるであろう「海外留学」。

私自身が留学中の身として、

今回のブログではあえて留学の負の側面に焦点を当てて書いていこうと思う。

 

まず、皆さんが考える「留学」のイメージとしては、

「外国人の友達が増えて楽しい」とか「かけがえのない体験」が出来るとか

そういった良いイメージが先行して、負の側面を考えていないのではないだろうか。

 

 

断言します。

耳障りの良い情報は基本的に全て嘘です。

 

 

少なくとも、

  1. ミュニケーションが取れる程度の語学力

  2. 現地の文化や人との付き合い方の理解

  3. 1か月以上の滞在期間

 

 

が無いと「留学が楽しい!」と心底思えるレベルに達しません。

(kazuブログと周りの留学経験者の体験談より)

 

では次に、私がロシア留学中に一体何を体験し、

そして上述したような点がなぜ留学成功の鍵なのかを説明していきます。

 

私の海外留学体験                         

 

私は大学3年生の夏休みを利用して、ロシアの飛び地"カリーニングラード"

ロシア語のサマースクールプログラムに参加しに行きました。

↓下記のブログに詳細な経緯が書いてあります。

kazukirussia.hatenablog.com

 

正直それまでにも海外旅行に行っていたし、慣れているつもりでしたが、

「留学」となると期間も長いし、未知の国ロシアということもあって(笑)

めっちゃ緊張した状態でカリーニングラードへと向かいました。

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カリーニングラードの中心地のようす

 

空港につくと当たり前のことですが、

"アジア系の顔つきの人"がほぼ居ないことにビックリ!笑

 

もちろん、中央アジアからの出稼ぎ労働者も多いので、

完全にそいうった人たち(私を含めて)はゼロではないのですが、

絶対的に少ないのです。

 

現地ではあちらの大学生の"タイル"が私のチューターとなり、

私のことを案内してくれました。

 

彼は日本のことが好きなようで、

色々と私に日本文化やアニメについて英語で質問してくれたのですが、

その当時の私は"外国語を話す"という行為に対して凄くコンプレックス

を抱いていて、質問の答えがわかっていても外国語の単語が出てこないとか、

言ってみれば"恥ずかしさ"でなかなか会話ができなかった記憶があります。

 

そんなこんなで、サマースクールが開講し、

クラス分けの結果、インド人、ドイツ人と一緒の

いわゆる"初心者コース"に割り振られ、そこで2か月の留学生活を過ごしました。

 

ちなみに、他にサマースクールに参加していたのは、

チェコ人、ポーランド人、トルコ人ルーマニア人など、

本当に様々な国から生徒が参加していました。

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サマースクールで知り合ったトルコ人

 

寮ではクラスメートのドイツ人と一緒になり、

一緒に生活していましたが、このドイツ人が結構やんちゃなタイプで、

それもそのはず?!両親がコロンビア人で親子二代で

インターネットビジネスを展開しているようでした。

だから、授業には遅れてくるし、夜は毎晩クラブに入り浸るわで、

正直まともに部屋で会話した記憶がありません(笑)。

 

留学生活で苦労したこと                      

 

ともあれ、クラスや日々のイベントなどでみんなが仲良くなっていく一方で、

私はというとまともに彼らとの会話に入れずにいました。

 

というのも、まだまだ英語での会話に慣れないし、

ロシア語力なんて本当に論外といってもいレベルだったので、

間違いを覚悟で話しかければいいのに"黙って"しまっていました。

 

言い訳を考えればキリが無いですが、

その時の自分は「きちんとした文法や文で話す」ことを重要視するあまり、

何も自分から表現できずにいました。これでは元も子も無いですね(笑)。

とにかく大事なのは自分から"能動的に行動すること"

いわゆるコミュ力が最も重要なスキルなのだと今ならそう思います。

 

そういった意味でも、最低限相手とコミュニケーション取れるくらいの

語学力と会話を繋げるための最低限の文化的な理解が必要なのです。

 

その後、数々のイベントを通じて、

みんなとも少しずつ仲良くなってきてわかったのは、

「どこの国の人も自分の意見を持って、それを主張することを当然だと思っている」

ということです。

 

いわく何かを主張しなければ意見が無いと思われ、そのままスルーされてしまう。

「相手の考えを読んで、リアクションする」ことはあちらの文化ではありません。

 

確かに、私は幼少期から人見知りな性格なので、

そのせいで自分の意見が言えなかったのかもしれません。

しかし、未知の環境で慣れない言葉を使って本当に自分を表現できますか?

これは考えているよりもずっと難しいことだと思います。

 

留学生活で困るのは自分の意見を言うことだけではありません。

それぞれの文化圏にはマナーや規則があることを忘れてはいけません。

例えば、ロシアの場合にはあまり規則らしい規則はありませんが、

会話では基本的に相手のことを褒めちぎります。

褒めるといっても見た目だけでなく、

相手の行動や性格などありとあらゆることを褒めちぎります。

私はそんなロシア人が大好きなのですが、このことをしらないと、

疑り深い私はすぐに「この人ずっと褒めてくるけど内心どう思ってるんだろう」

手放しには喜べない所があります笑。

 

自分が相手のことを褒める時もそうで、

見た目のことは面と向かって褒めるけど、

あまり内面については面と向かっては"恥ずかしくて"褒めないよなあとか。

 

しかし、この文化を理解してからは何となく

ロシア人との会話は楽になっていったし、

他の外国人に対しても"独自の基準"で会話や行動をしていったら、

自分の"恥ずかしがり屋"な性格も何となくある種の"強み"に思えてきて、

2か月後には結構円滑にコミュニケーションが取れていました(笑)。

 

しかし、裏を返せば私が留学を"楽しい!"と感じるまでは2か月必要だったわけで、

やはり留学は難しいし、慣れるまでに時間が掛かるものなんだなと再認識しました。

 

結果的に留学は成功しましたが、

「もっと事前に語学勉強していればなあ」とか、

「もっと早く心を開けていればなあ」とか反省を挙げればキリがありません。

 

まとめ                              

 

今回のブログでは留学の負の側面についてお話しました。

 

今後留学を予定されている皆さまには以上の3点

 

  1. ミュニケーションが取れる程度の語学力

  2. 現地の文化や人との付き合い方の理解

  3. 1か月以上の滞在期間

 

についてもう一度考慮した上で、後悔の無い選択をされることを願っています。

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サマースクール終了時に取った集合写真

 

次回のブログに続く。

 

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