ロシア生活ーРусская жизньー

海外旅行の体験やロシアのニュースなどをシェアしていきます。

【海外生活】ロシアの飛び地で生活してみて

皆さんこんにちは!

 

ロシア在住の大学院生兼ブロガーのkazuです。

 

今回のブログでは実際にロシアで生活してみての率直な感想と

初めてロシアに来た時の印象についてを書いていこうと思います。

 

一番最初のブログにも書いたのですが、

私はもともとロシアが好きではありませんでした。

 

というよりも興味が無いし、

とにかくおそロシアの印象しかなかったので、

自分の人生の中で「ロシアに行って見たいな」とか「専門的に何か勉強したいな」

とは露ほども思ってはいませんでした。

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私のステレオタイプ:ロシア=プーチン、クマ、ウォッカetc

しかし、

2か月の中央アジア旅行を通じて感じた

「人の温かさ」や「ロシア語の魅力」というものを肌で感じ、

何となく惹かれるようになってきました。

 

とはいうものの、帰国後の数か月は何か行動する訳でも無く、

相変わらずゼミ活動やバイトなどに忙殺される毎日を送っていました。

 

転機が訪れたのは3年生の春。

 

履修を決めようと何となくシラバスを眺めていると、

なんと私の大学に「ロシア語初中級」の授業があるじゃないですか!

それまで大学の語学の授業には全く興味が無かったので気め留めていませんでしたが、

どうやら私の在籍していた大学にはロシア語を始め、アラビア語などのマイナー言語

(少なくとも日本の大学では学生たちから忌み嫌われているような語学笑)

の授業も充実していたみたいで、迷う暇も無く「ロシア語初級」の授業を選択。

 

授業には10数人くらいの文学部の生徒たちが参加していましたが、

他の選択必修の語学の授業の例に漏れず、1人また1人と居なくなっていき、

最終的には私を含め2人だけになってしまいました。

 

ロシア語の勉強自体は全く苦ではなく、むしろとっても楽しいものでした。

 

というのも、ロシア語の基本的な特徴として

「性数格変化(せいすうかくへんか)」という言語的な特徴があって、

名詞(男性・女性・中性形)によって形容詞も変化するし、

人称(私・あなた・かれらetc)によって動詞が変化します。

 

これだけ見ると、

 

「え難しそう。やーめた!」となりそうですが、

 

キリル文字と言われるロシア語のアルファベットは33文字だけなので、

非常に数が少なく、また発音もそこまで難しくないです。

私が面白さを感じたのはまさにこの格変化の部分で、

この一点は難しさでもあり、面白さでもあると感じています。

 

例えば、ロシア語で牛乳を表す単語は”молоко””で中性名詞なのですが、

美味しいを表す”вкусный”と"молоко"を組み合わせると

"вкусное молоко"となり、形容詞の語尾が名詞の性によって変わってきます。

だから、基本形が"ный"だとして他に二種類の形容詞の形があるのです。

 

こんな言語なので、例えば「何々が美味しい」と表現するのにも

長く考えないといけないし、他にも色々と考えるポイントがあるので、

最初の半年は本当に大変でした。

 

とにかく暗記をして、活用形のパターンを脳に染みこませていく。

 

こんな感じで初級の授業を履修し、ロシア文学等も暇なときに読んで行きました。

個人的には読みやすくて、面白いゴーゴリ「鼻」や「外套」がおすすめ!

岩波文庫から以上の二作品がセットで入っているものがあるのでぜひ笑。

 

ということで半年勉強して、ふと夏休みの期間が空いていることに気づき、

ロシアのサマースクールのプログラムを探してみると、

領土が広大なロシアなだけあって、プログラムがロシア各地の至る所にあり、

留学費用も個人なら二ヵ月で10万円程度だったので、

「せっかくだし、日本人が行かないような地で留学してみよう!」と

カリーニングラードにある連邦大学のプログラムに応募しました。

 

そして、いよいよ留学することになり、

期待に胸を膨らませながら、カリーニングラードへと旅立ちました。

 

次回のブログに続きます。

 

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現地で知り合ったトルコ人の友人