中央アジア旅行記(中編)-中国の最果ての地 ウイグル自治区ー
皆さんこんにちは!
ロシア在住の大学院生兼ブロガーの和樹です。
最近はコロナの影響で外出もままならないような
状況が続いていて、ストレスばかり溜まる毎日ですが、
皆さんは如何お過ごしでしょうか?
近々、ブログでカリーニングラード(居住地、ロシア)の
検疫と街の様子についても触れていこうと思います。
前回のブログでは、
空港でいざお別れをする瞬間になって、
母親が泣いて外国に行くことを止めようとしてきたのを
振り払った所でブログを終えました。
「自分は何て信用が無いんだ、情けない。」
これが出国前の僕の心情でした。
実際に飛行機に搭乗して見ると、
流石中国のキャリアなだけあって
利用客は中国人ばかりで、日本人は皆無でした。
(後から知ったことなのですが、中国行きの便には日本人は基本的にいない)
飛行機の乗り換えは成都で、
時間があったので少し市街に出て、
麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐店」で本場の麻婆豆腐に舌鼓を打ちました。
どうやら、日本展開もしているようなので興味がある方はリンクをご参照ください。
山椒と唐辛子の二重の辛味と繊細な豆腐の触感が絶妙でした。
そして、やっとのこと新疆ウイグル自治区の州都である
烏魯木斉(ウルムチ)に到着しました。
現地に着いて最初に抱いた感想が、
「暑い、とにかく暑い!」
「そして現地人の顔が完全に中央アジア系!」
といったようなものでした。
それもそのはず。
現在のウズベクスタン、キルギスタン、カザフスタンにまたがって
約4世紀から13世紀に繁栄した王朝に起源があるため、
中国にいながらすでに中央アジアを味わうことが出来ます。
また、
省内の大部分をタクラマカン砂漠が占めており、
その広大な砂漠を利用して政府は核や新エネルギーの開発を行っているようです。
とはいえ、
公共教育は「中国語」で行われているので、
基本的には中国語を知っていれば何も問題無くコミュニケーションが取れます。
幸い、私たち日本人には「漢字の知識」があるので、
わからない場合は筆談で何とかなります。
(とりわけ、列車移動の際に有効)
空港から出て、まず最初に問題になったのは宿の確保でした。
中国の宿は、それこそ事前にBooking.comやAgodaなどを
利用出来ればいいのですが、中国国内ではGoogle が使えず、
直前だとなかなかうまく探せないことも多いです。
ぶっつけ本番で宿に行って価格交渉するのもいいですが、
今回のような場所ですと、きちんとパーミッションを持っている
宿は少なく、私も手こずりました。
烏魯木斉滞在時は、やむなく一泊1万円程の宿に泊まってしまう
(北京などでもドミトリー形式ならば一泊1000円以下)
というバックパッカーらしからぬミスを犯し、
バックパッカー旅の難しさを体感することになりました。
烏魯木斉の後は吐魯番(トルファン)。
ここトルファンの夏の平均気温は50℃前後。
長時間の観光は命取りですw。
とりわけ火焔山や交河故城などの
郊外にある観光名所は"砂漠のど真ん中"なので、
水が必須になってきます。
そこで南京出身の中国人の友達と出会いました。
聞くと彼は夏休み期間を利用してウイグル自治区やチベット自治区などの
いわゆる"辺境の地"または"異国情緒の溢れる地"を満喫するためにはるばる
列車でそこまでやってきたそうな。。。
ちなみに南京から烏魯木斉までは等級によって差が出るものの、
14時間から1日以上かかるので、中国という国を大きさには驚かせられます。
他にも焼き鳥屋さんや飯屋さんで"日本好き"な
中国人(見た目は完全に外国人)が好奇心から話しかけてくれるなど、
とてもフレンドリーで、積極的な人たちでした。
お別れの際、そのユースホステルで知り合った中国人は
私に友情の印として"輝樹"というニックネームを付けてくれました(笑)
(どうやら、中国では仲良し同士はニックネームで呼び合うそうな)
最後は涙の別れ。でも、またいつか会えるといいな。。。
その後は時間があったので、
"ハミ"というメロンの生産で有名な街へ行き、
メロンを食べて帰ってきました(笑)
滞在中は駅の二階にある
ボロボロでマットレスがバキバキに固い
ホテルというのか、無料宿泊所みたいな場所で寝泊まりしました。
(変な滞在者がいて結構怖かったです。)
まあ、安く泊まれただけで良しとするか!(笑)
ともあれ、約1週間の中国滞在を終え、
次の目的地はカザフスタンのアルマティ。
今回は人生初の試みとなるバスで一日半の移動になります。
次回のブログに続く。
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