【コロナウイルス】臨時便を利用してのロシア脱出
*はじめに
以前から日本への帰国便の可能性を書いてきたが、
いよいよそれが現実のものとなった。
とはいえ、帰国便のチケットを手に入れるのは至難の業で、
JALのデスクや大使館に電話やメールを重ねてようやく手に入れることが出来た。
今回のブログでは筆者がどのように帰国便のチケットを手に入れたのか、
また、今現在の状況と自分の心境について書いていきたいと思う。
↓筆者が住んでいる街の紹介
*チケットを手に入れた経緯
事の発端は先月末に大使館が「帰国希望者についてのアンケート調査」を
しているのを見つけ、それに対して回答したことから始まる。
正直、その時点での帰国便の有無は未定だったが、
何も情報が伝えられないより幾分気分が楽だった。
しばらくたったある日大使館からメールが届く。
中身は「5月9日に11、13日の航空券がJALの公式サイトから販売される」というもの。
販売開始はモスクワ時間(日本時間-6時間)の朝9時に販売される。
筆者はモスクワではなくより西の街に住んでいるので、
さらに-1時間の時差があり、現地時間の朝8時にJALのサイトに急行。
しかし、このサイトが結構使いづらくて、日時、行き先だけではなく、
なんとクラスを最初のチケット選択画面で選択し、選択したクラスのみが
検索結果として表示されるというもので、筆者は訳もわからず、
ずーっとクラス選択画面をエコノミーにしており、
検索結果がゼロの時間が小一時間続いた。
(今考えてみれば、販売して数分で全てのエコノミーチケットが
完売するはずがないので、おそらくシステムがパンクしていたのかも。)
にっちもさっちもいかなかったので、モスクワのJALコールセンターに電話する。
すると日本語対応のオペレーターが不在だったので、ロシア語のオペレーターに電話。
しかし、「サイトに表示されないということは売り切れですね。」の一点張りで、
何とも納得できないまま再びサイトに戻って色々と模索していると、
上述したクラス選択があることがわかり、プレミアムエコノミーやビジネスなどで
再びチケットを検索してみると、ようやく何枚かの航空券を見つける。
急いで航空券を買おうとすると、なんとカードの支払いが受理されない。
きっとカードが悪いんだと他のカード(VISA,MASTER)も同じく受理されない。
普段ロシアでルーブルを引き出す際には全く問題ないのにおかしいなと思ったが、
仕方が無く両親に頼んで日本のコールセンターに電話をお願いした。
両親がJALのコールセンターに電話すると3-4時間待たされた挙句に、
「ビジネスクラスのチケットなら何枚か余っています。」と言われるが、
ビジネスクラスのチケットは3000€(日本円で35万円程度)もかかるとわかり、
悩んだ結果、今回の臨時便は諦めることになった。
実のところ、ロシアでその金額があれば1年くらいは普通に暮らせる。
今後のロシア生活のためにも今は出来るだけ早く日本に帰国して、
秋以降の学期の授業料や生活費を貯めるために日本に帰国する必要がある。
だからこの決断は苦渋の決断だった。
しかし、それから追い打ちをかけるように
ロシアでのコロナ感染者数の爆増を伝えるニュースが連日届き、
心配で居ても経ってもいられなくなった筆者は大使館に連絡した。
するとその日の夕方頃に連絡があり、JALと交渉してくれることになった。
正直、もう期待はしていなかったが、今後さらに状況が悪くなれば
帰国便は何か月後になるのかわからない。
現プーチン政権も更に厳しい外出規制を
課す予定で、カリーニングラードでは外出時には必ずマスクと手袋をしていないと
スーパーには入れないように規制が厳格化した。
その一方で11日からロシア全土で徐々に規制緩和(経済停滞を防ぐため)
をし、一部のレストランやカフェ以外の営業再開が限定的に許可されている。
しかし、このような規制緩和の動きも状況次第では一転して厳格化するだろう。
現に政権はいきなり国際便の停止と国境封鎖を大統領命令で数日後には実現した。
私の場合は幸運なことにこの大使館の方がJALの方と交渉してくれた結果、
何とかエコノミークラスのチケットを確保することが出来た。
もちろん、支払い時にはきちんとカードが使えたし、
JALの担当してくださった方の親切で丁寧な対応のおかげで
支払いや個人情報の伝達の際の問題は起きなかった。
対応して下さったお二人の大使館職員の方、
JALの職員の方には心から感謝をしています。
そして筆者は今モスクワのシェレメチェボ空港周辺のホテルに泊まりながら、
このブログを書いています。
日本に帰ったら、うまい日本料理をたらふく食べるぞー!
もちろん、2週間の外出自粛は忘れずにね。
次回のブログにつづく。